「なんでお前がいるんだよ?」
「兄さま!あのねっ私ね今日から兄さまと一緒だよっ」
すると一瞬顔を引き攣らせるとすぐに元の顔に戻って険しい顔になった。
「先生!こいつは俺の……!」
「彼女は、君のために新撰組に剣を習っています。あの、沖田総司をも凌駕したと聞いていますよ。」
どうして先生がそのことを?
「そうなのか?」
「私、兄さまと共に歩みたいのですっ、1人は、何も知らずに生きていくのは嫌です……」
「凛月、以蔵。見なさい。」
そう言うと懐から紙を取り出す先生。
そこには男の顔が書かれていた。
「この男を斬ってください。」
「え?!」
「殺しなさい。」
なんとなくわかっていたのに受け止められない自分。
「無理強いはしませんよ。」
でも、兄さまは今まで頑張ってきたんだ。
私も、やるんだっ
「やります!やらせてくださいっ」
