あの日から同居が始まったんだけど……
「凛月。今日は学校どうだった?」
以蔵さんは相変わらず……なんというか。
私以外にはすごくなんというか怖い。
Prrrr...
「ごめん、凛月、ちょっと出るね。……何。」
ほらこんなふうに。
「あっそ。別に興味無い。は?今凛月と……は、死ねよ、じゃ。」
ブチッ
「以蔵さん。今の……」
「仕事場のヤツ。うざくてさ。凛月はきにしなくていいよ。」
優しい以蔵さんなんだよね。
でも……
「今日はね、男の子にまた好きって言われた。でも私好きとかわかんなくて……誰に愛されてもなにか足りなくて。パズルのピースが足りない、みたいな感じなの」
でも、以蔵さんと暮らすようになってそれはなくなったんだけど。
「そっか。凛月は可愛いもんね。栗色の髪。青い瞳。白い肌。どこをとっても可愛いよ。」
以蔵さんに触れられた髪が頬がとても熱い。
ドキドキする……
「どうして、以蔵さんはそんなに切ない顔をするの?」
「凛月はおれにとって今も昔も大事なんだ。お願いだから他の男に触れさせないで。好きにならないで。」
〝俺以外好きになるな〟
頭に響く声。
これは……?
「俺が死んでも俺以外好きになるな。触れさせるな。触れないで。」
こ、れしってる。
ど、して??