翌日-
「おはようございます」
「おはようございます、凛。」
周りは昨日の騒動ですこしザワザワしている。
「やはり毒殺してもらうしかないと思う。」
「捉えられた以上、生かしてはおかんだろう。」
「毒を送りつけるのはどうだろうか。」
勝手なことばっか言いやがって。
助けられないくせに。
「あなたたちには呆れました。腰抜け。弱虫。自己の安否しか考えられない貴方達と共に国は築けない。私は1人で以蔵さんを助けに行く。貴方達腰抜けがいなくても私はできる。精々自分の身の安全を考えたりしてればいい。」
私は走った。
どこにいるかなんてわからない。
だけど新撰組なら。そうじならわかるかもしれない、と思って。
はぁっはぁっ。
ドンッ
「立てますか?」
目の前にいたのは幼い頃剣術を教えてくれたそうじだった。
「そ、じ」
「その声…」