「武市先生。凛月です。」


「どうぞ。」

スー…

「あの…」


「すみません。予定変更です。来島殿が来ています。」

「ま、まさか、?!今はまだその時ではない…!」

「ですからずっと龍馬くんも福太郎も説得しているのですが、なかなか…」

以蔵さんはわかっているみたいだけど私には理解できない。

「凛。来島殿は知っているな?あの方のお仲間が捉えられた。」

だから…助けようとしているんだ…

だけど今はまだ新撰組も幕府も動きがまばらすぎる。

今はまだ時期じゃない。

「わたしも説得します。」

「凛が、ですか?でも…」

「お願いします。」

「わかりました。龍馬と共に行ってきてください。」

ガシッ

「凛月。無理すんなよ。」

「以蔵さん。わかっていますよ。」