【短】《私出来番外編》 また新たな一欠片

首を傾げる私の前で、口元を手で覆って目を逸らす一流。


『でさ、梓灯がさ……』


『もう郁史、アンタいつまでノロケてんのよ。いい加減飽きたわよ』


『飽きたってなんだよ!!男子高校生って、彼女が1番かわいく思える時期なんだぞ!一流だって何かしら考えてるハズだっつーの!!』


『?一流が考えてるって……何を?』


『…………』


挙動不審な彼氏を見ていると、何日か前に郁史とかわした会話を思い出した。


もしかして郁史が言っていたのって、こういう事…?


やっぱり高校生男子にとって『彼女と密室で寝る』は、厳しいモンなの?