【短】《私出来番外編》 また新たな一欠片

“両親も兄も、蕾なら気にしないよ”と続ける秋だが、私を首を横に振る。


せっかくのクリスマスだもん。最後は我孫子家は我孫子家で過ごして欲しい。


「平気平気!皆、心配してくれてありがとう。でも早く帰らなきゃ、吹雪いてきちゃうよ」


一旦降りやんでいた雪は、30分位前から再び降り出している。


ここら辺はあまり雪が降らない地域なので、皆には早く暖かい自宅に戻って欲しい。


「じゃあ帰るけど……何かあったら電話してくんだぞ、蕾」


「分かったよ郁史。じゃあねーー皆ーーー」


――――パタン…


「フゥ………」