北の大陸・レセンバル。
レセンバルの大地の7割を占める国土を持つレヴァンティーン共和国で、大陸及び共和国最北端に位置する土地に、それは存在する。
3600年前まで誰一人として見たことが無く、偶然にも歴史探検家の手によって見つけられた、常に雪舞い降りる聖なる遺跡、聖ミミル湖神殿。
広大で澄んだ湖を望むようにして、湖縁に沿うように創られた神殿は、その起源がつい最近のものの様に綺麗に保たれており、訪れる者を魅了する。
この近くは魔光石が多く存在することから、度々訪れる魔女が何らかの理由でこの神殿を封じたとも言い伝えられていた。
聖ミミル湖の中心まで、神殿から長く続く道が存在する。その中心には常に輝く物が存在していたが、その正体は誰一人として知る者が居ない。
雪舞う中、その輝く物を湖畔から眺める者が一人、居た。
男の立つ地に影がかかる。
男は上空を見ることなく、歪んだ笑みを浮かべた。
上空の機械の塊は低い唸りを上げ、ミミルの湖を覆い隠す。
その機械には“帝国空軍第2師団”の刻印が刻まれていた。
レセンバルの大地の7割を占める国土を持つレヴァンティーン共和国で、大陸及び共和国最北端に位置する土地に、それは存在する。
3600年前まで誰一人として見たことが無く、偶然にも歴史探検家の手によって見つけられた、常に雪舞い降りる聖なる遺跡、聖ミミル湖神殿。
広大で澄んだ湖を望むようにして、湖縁に沿うように創られた神殿は、その起源がつい最近のものの様に綺麗に保たれており、訪れる者を魅了する。
この近くは魔光石が多く存在することから、度々訪れる魔女が何らかの理由でこの神殿を封じたとも言い伝えられていた。
聖ミミル湖の中心まで、神殿から長く続く道が存在する。その中心には常に輝く物が存在していたが、その正体は誰一人として知る者が居ない。
雪舞う中、その輝く物を湖畔から眺める者が一人、居た。
男の立つ地に影がかかる。
男は上空を見ることなく、歪んだ笑みを浮かべた。
上空の機械の塊は低い唸りを上げ、ミミルの湖を覆い隠す。
その機械には“帝国空軍第2師団”の刻印が刻まれていた。

