魔女に対する恐怖は、やがて狂気を呼び起こし、とある事件から“魔女狩り”という名の殺戮へと姿を変えた。


魔女狩りから世界各地を追われ、行く当ても無く彷徨う魔女達は、魔女が統治するヨーツンヘイムに亡命。


その数多くの魔女は、魔術教会に属した。


魔女とは自然の代弁者。


しかし自然の声となる彼女らを、人は絶対悪と見なし、断罪の名の下に弾圧し、殺さんとした。


幾年月を経ても、狂気は収まる事を知らなかった。


世界を包む狂気はやがて自然と不協和音を奏で、負の力から数多くの魔物を生み出す。


“魔女への不信感”を原因に作られた魔物は、常に魔女を狙い続けてた。


だからこそ、魔女の存在意義の大きさを理解している騎士団は、彼女らを狂気から守ることを使命として掲げた。


そうして、自然の調停に向かう際に必ず騎士団が護衛に付くことで、世界中のバランスを保ち続けることが可能となっていた。