揺らぐ海から

あいつら、そりゃ覚えてるだろうけど、悲しんだりすると思う?

毎日、死ねって言ってくるんだから、願ったり叶ったりじゃないの。

それとも、そんな人たちでもいざとなれば涙のひとつも流せるものだと言うの?

「そうじゃない。想像してごらん。あいつらが喜ぶ顔。ゲラゲラと笑う声。やっぱりクズだったんだ、あんなことで傷つくなんて、ってバカにするんだろう。」

そうだね。

「嬢ちゃん、一番キライな奴らのために、自分のすべてを投げ出してしまって、悔しくないのか?嬢ちゃんは、そんなことのために生まれて、今まで生きてきたのか?」

悔しいかと聞かれれば、悔しい。
確かに、彼らの思い通りになるのだとしたら、私の存在は、私の心は、一体何のためにあるのだろう。