「王子に一緒に帰ろうって言えばいいじゃない」



「……あ!」



そうだそうだ!その通りだよ、沙耶ちゃん!!



大翔先輩と一緒に帰ればいいんだよね!



「でも周り女だらけだぜ?」



「…それでも帰るっ!」



こんなところで怯んでたら、
絶対にダメだと思うから…。



先輩を好きになるってことは、逆恨みだとかがついてくることは分かってる。

覚悟はしてるけど、実際やられてみたら辛いかもしれない。



でも、いいんだ。



それでも、大翔先輩好きになっちゃったもん。



「いいんじゃない?
何かあったらあたしと斎藤が守ればいい話よ!」



「そうだな」



その後、準備を着々と進めて、
試合会場の場所を理央くんかと確認して、

大翔先輩には行くって内緒。

ということに決めた。