「まあ、桐生さんはそのままでいてよ」



すごく笑顔でそう言われたら、頷くしかなくて。

話の内容がイマイチ分からなかったけど、
気にしないことにした。



それから、何往復かして、やっと全部運び終わった。



「もう仕事はない?」



「うん!ありがとう!」



教室に戻って最終確認をした。



私たちの担任の先生、
ちゃんと仕事しないと次の日も日直の仕事をさせるから、最後まで確認しないとなんだ。



私も、明日もやるなんて嫌だし…。



「じゃあ、途中まで一緒に行こうぜ!」



斎藤くんの言葉に頷いてカバンを取る。



そして斎藤くんと並んで、
グラウンドへと向かった。



「今日は本当にごめんな…」



「大丈夫だよ!私、部活入ってないし、特にすることない暇人だから!」



「サンキュ」



なんでお礼言われたんだろう…?
分からないけど、斎藤くんが笑顔だからいっか!