3秒間目を合わせただけで…?
なんて思ってた。
でも、すぐにわかった。
…私、大翔先輩のこと、好きになってたんだ。
優しくて、助けてくれて、
気にかけてくれて、笑顔を見せてくれて、
そんな大翔先輩に…恋、してたんだ。
「柚乃ちゃん?」
「は、はいっ!大丈夫で、す!」
意識しちゃって目を合わせられない。
繋いだ手が嬉しいんだけどドキドキして、
離してほしい気持ちと、離して欲しくない気持ちがごちゃごちゃに入り乱れてる。
もう、心も頭もパニックだ。
そんなことを知らない大翔先輩は、
いつもみたいな優しい笑顔を見せてくれた。
少し手が届きにくい恋かもしれない。
見ているだけっていう選択肢もあるのに、
どうしても、もっともっと大翔先輩の素顔が知りたくなって…
その笑顔や真剣な表情や困った顔、驚いた顔、心配してる顔、
それ以外の素顔をもっと見たいんだ。
だから私は…見ているだけなんて、嫌だ。


