あ…ここからだとすごい綺麗な夕日見れるんだ…
そんなことを考えていたら、
ガチャン──
嫌な音が聞こえて我に帰った。
…え?今の音って…何?
嫌な予感はするものの、ドアの方に行き、ドアを開けようと試みるも、
ガチャガチャ言うだけで開かない。
ま、まだ近くに人がいるかも…!
そう思って空気を吸い込んだ時、
ホコリもたくさん吸い込んでしまったらしく、その場でむせてしまった。
声も出すこともできないし、咳は止まらない。
というかこの咳で気づいてよ…!!
そんな願いもむなしく、
人の気配がなくなった気がした頃に、なんとか落ち着いた。
…どうしよう。
鞄も持ってきてないし、携帯もないし…
で、でも、担任の先生ならきっと…
それに教室にはカバンが置いてあるんだもん!きっと気づくはずだよ!
心を落ち着かせるためにもう一度窓の外を見る。
私の焦りとは裏腹に、
綺麗な夕日が目に焼きついた。


