先輩、私のこと好きになってくれますか?





放課後になって、沙耶ちゃんも理央くんも部活に行った頃、

今日も変わらず人がまばらになるまで教室で待っていたら突然担任がやって来た。



「ちょうど良いところに!」



……なんだかすごく嫌な予感がする…。



「桐生!頼む!!
先生これから会議なんだよ…!
これだけ!これだけ資料室に持ってってくれ!」



「えぇ!?」



先生が教室に来た時点で、少し嫌な予感はしてたけど…。



しかもまた資料室って…



「それじゃあ頼んだ!」



「あ!」



私に断る権利は無いかのように、先生は素敵な笑顔をしたまま教室から消えて行った。



…はあ、断っても無理にでもやらされそうだけどね。



でも日直の時よりは荷物も少ないし軽そうなプリントだから、

仕方ない。運ぼうかな。



ドア付近の机に置かれた紙の束を持って教室を出る。



資料室は生徒たちの教室がない通路の1番奥…ってそりゃあ、誰も入ってこないよね。



やっぱり中は埃っぽくて、窓側の机にホコリがたたないよう、そっと紙の束を置いた。