「えっと…何してるのかな?」



「頭なでなでしようと思って…!」



大翔先輩、背高いよっ!!



「…俺を?」



「はい!」



大翔先輩は最初は驚いた表情をしてたけど、
次第にいつもの優しい笑顔になって

私のために、屈んでくれた。



サラサラとした先輩の髪の毛に触れて、
優しく撫でる。



「ん…」



先輩は目を細めて気持ちよさそうにしてた。



「頭撫でられたの…久しぶり」



「ふふ、先輩、子供みたいです」



少しすると、先輩は屈むのをやめて普通に立ってしまった。




つい、「あー…」って言っちゃったけど、
今度は先輩が、私の頭を撫で始めた。



「お礼ね」



そう言いながら、優しく優しく…。



…確かに気持ちいいかもしれない。