『あなたが「彼女がいる」って言ったときの
その表情が幸せそうで、見たこともない笑顔で。
私ばかりが不幸になってるって思ってた。
戻ってきたとき、大翔に彼女がいたら
どんな手を使ってでも
あなたを取り戻そうって思ってた。
でも、気づいちゃったの。
私はあなたに不幸にさせられたって思った。
でも、あなたも私といて幸せじゃなかった。
気づかなかったことに、悔しくて
自分がバカらしくて、
自分勝手なこの心が嫌になっちゃったの。』
電話越しの西野先輩の声は、
少し震えていて、でもなんだか芯が通ってて。
すっと心の中に入ってきた。


