速攻で大翔先輩に名前を変えさせてもらった。



「ケガをして、周りに誰もいなかったら
いつでも連絡してね。
来るの遅くなっちゃうかもだけど…

あ、あと…」



そういって怪しげに笑うとなぜか近づいてきて…




「寂しかったら、連絡していいよ」



って耳元で言われて、心臓がバクバク言い始めてしまった。



大翔先輩はそんなことを知らず、またねって手を振って階段を上がっていった。



王子様…なんてキケンな人なんだ…!!



だからみんな王子様に恋しちゃうんだよ!
全ての責任は王子様だ!全く!!



そんなこと思いながらも、早くなった鼓動は全く静まらなくて…
無理やり沈めて早歩きで帰った。



きっと私…また顔赤いんだ。