「んん…」
「あ、起きた!」
懐かしい夢を見た。
あれは…中3の初めの頃の……。
仲の良い男の子がいて、
好きになって、
でも私は、ゲームの対象だった。
告白するほんと直前に、たまたま聞いて、
泣きながら走って逃げたっけ…。
「柚乃ちゃん、大丈夫?」
「大翔先輩…?」
「そうだよ!柚乃ちゃん、倒れちゃって、
保健室に運んだんだけどずっと目を覚まさなくて…」
今何時だろう…?
保健室の壁にかかってる時計を見ると、
6時半になってて、
長い間寝てたことが分かった。
「ストレスと、疲労だって。
無理してたんだね…」
「………」
「柚乃ちゃん?」
なんでだろう、大翔先輩をみてると、
さっきのことを思い出して泣けてくる。