それに、なんで分かったんだろう。
男の子が少し苦手ってことに。
「なんでここにいるの?
この子がここにいなかったら、
今の俺は、いなかった。
この子にたくさん救われてる。
たくさん笑顔にしてもらってる。
今の俺がいるのは紛れもなく柚乃ちゃんのおかげだよ。」
あぁ、そんなこと言われたら泣いちゃうよ、先輩
こんなにも嬉しい言葉はないよ。
「大翔、おかしいわよ!」
「おかしいのは、桃華だよ。
まだ柚乃ちゃんの悪口言い続けるの?
まだウワサ流し続けて味方作るの?
周りのみんなもみんなだ。
柚乃ちゃんと話してみれば、
ウワサはウソだってすぐ気付くのに、
話したことがないのにウワサだけで左右されちゃダメだよ。」
そう言って大翔先輩は、周りを見渡した。
私はずっと俯いてるけど、
ダメだ、ぼやけてきちゃった。
「お願い。
この子を悪く言うのはもうやめて」
そんな先輩の言葉が最後に聞こえて、
意識を手放した。
今までの疲れからか、
押し込んでた辛い思いだとかが一気に来て、
心が爆発したのかもしれない。
今は一旦休もうって、
合図を体に送ったのかもしれない。
ふわっと暖かいものに包まれた感覚がして、
完全に意識はなくなった。


