「お前の流したウワサ話がデタラメ過ぎてて、ウワサ話聞くたびにイライラするんだよ。
柚乃ちゃんはすごく心優しい女の子なのに。」
大翔先輩…そんなこと思っててくれてたなんて知らなかった。
「じゃあ!大翔はこの子のこと知ってるとでも言うの!?
つい最近しゃしゃり出てきたこの女の何を知ってるって言うの!?」
いきなり声をあげてそう言う桃華先輩の声を聞いて、周りには何人もの人が集まる。
その中には、沙耶ちゃんと理央くん、
クラスメイトの子や、須田先輩、
光留先輩もいた。
「確かに、まだ知り合ったばっかりで知ってることなんて少ないと思う。
でもね、とても心が優しいことだけは確かなんだよ。
男好き?そんなことない。
寧ろどこか男の子は苦手そうだった。
最低な女?全然違う。
俺のせいでこうやってありもしないウワサ流されて皆から冷たい目で見られても、
俺に“守ってくれて、ありがとうございます”って言う子のどこか最低なの?」
先輩、いつもと全然違う。
こんな先輩、初めて見た……。


