先輩、私のこと好きになってくれますか?






お昼になって、理央くんは食堂へ行って
私と沙耶ちゃんは2人で教室でお弁当を食べてた。



「沙耶ー!部活の先輩が、集合してって!」



突然教室の入り口の方でそう叫ぶ女の子。
沙耶ちゃんと同じ部活の子か…。



「柚乃…」



「行ってきて良いよ!私なら大丈夫!」



「…すぐ戻る!」



沙耶ちゃんはそう言って、
入り口にいる女の子の腕を引いて走って行ってしまった。



…居心地悪いなあ。



ご飯は途中だけど一旦蓋をして、
トイレへ向かう。



1人だとみんなの目がすごく怖くて、

周りの空気がすごく苦しくて…。



やっぱり守られてたんだなって、自覚した。



トイレで少し心を落ち着かせてトイレから出ると、女の子数名の話し声が聞こえた。



「桐生 柚乃って女、なかなかしぶとくない?」



「ほんとだよね。ヘラヘラしてる。
どうすんの、桃華。」



桃華…?

もしかして、あの、大澤 桃華先輩?



桃華先輩含めて3人いるらしく、
あっちからは私のことは死角になって見えないみたい。



気づいてないんだ、私がいること。



「ウワサは回す分には回したのに、
全然動じないよね、あいつ」



あぁ、沙耶ちゃんと理央くんの言ってたことは当たってたみたい。

流してたのは、桃華先輩だ。



「ていうかさー、普通にうざくない?
樹とか光留にもさ手を出して、
どんだけ…」



聞きたくない、でも足が動かない。



ぎゅっと目を瞑ると、
突然音が途切れた。