「柚乃ちゃんは女の子でしょ?」



「そういう問題じゃありません!
ここは、先輩のお家で先輩のお部屋です!」



「それこそ、そういう問題じゃないよ」



「うっ……」



あれから2時間くらい思い出に浸っていたら、
いつの間にか日付が変わってしまっていた。



もう寝ようか、ということになったのだけれど、

今はベッドをどちらが使うかで話し合い中…。



「もう、柚乃ちゃんは変なところで頑固なんだから…」



「先輩こそ!そろそろ折れてください!」



先輩のお家で先輩のお部屋なのに、
私がベッドを使って、先輩が敷布団で寝るなんて、申し訳無さすぎる。



だからさっきから私が敷布団で寝るって言ってるのに、女の子なんだから、って了承してくれないんだ。



「…じゃあ、二人とも折れよう」



「え?」



その言葉のあとすぐに突然先輩が来て、
ぎゅっと抱きしめられたかと思うと、
そのままベッドにダイブ。

そして電気を手元のリモコンで消してしまった。