ーteruー
何もかもがだるい。
めんどくさい。こんなことしてる暇あったら寝るかゲームしてたい。
『あー、昨日の夜モンカリ途中だったんだよなー。』
なんて思いながら新学期早々遅刻。
俺の席…。
廊下から二列目の前から三番目…
地味な場所。
まぁ、授業なんてめったに受けねーし、
どこでもいい。
クラスの奴らは、なんて思いながらあたりを見渡した。
うわ、彩と同じかよ
彩は彼女。だが最近付き合いがだるいと思ってしまう。
一年も付き合ってて今更振れない。なんて思ってしまってる
まぁ、それはいいや
他は…。あ。
教卓の前の席とか辛そー。
なんだっけ。羽野…。あ、前誰かがゆってた
羽野華彩か。先輩とかいろんな人と付き合ってたとか。
でもよくよく見ると、まつ毛なげぇし
目もおっきくてクリクリしてて
色白い、背もちっせぇ。
『あれでショートカットのメガネだったらまぢ惚れてる。』
なんて勝手に妄想して
我に返れば終学活の挨拶は終わり
周りは皆帰ろうとしていた。
廊下を出てフラフラ帰ろうとした時
「テル、今日一緒に帰れる?」
今日は一人で帰りてぇけど
断るのもだるい。
「あー、うん。」
ほんとの恋ってなんだ。
「今日ケーキ焼いたんだ 持ってきたから味見してー!」
「まぢ!?華彩のケーキ大好き!」
後ろ姿を見つめた。
『羽野かわいいな。ちっさくて。抱きしめてぇ』
「テル??」
「あー、ごめん。」