「校長話長いし、体育館さむすぎーーっ」
「晴陽話聞いてなかったじゃん笑」
「華彩も人の事言えないぞ?ウトウトしてたよ?笑」
「そーゆーキキもぼーっとしてたくせにっ」
なんて言いながら教室に戻った。
先生の話を聞いたり、自己紹介をしたり
何気ない時間が刻々とすぎてゆく。
「起立、気を付け、礼」
終学活も終わり帰り支度をしていた
「華彩ー、一緒に帰ろー!」
「あー、図書館よってい?」
「もちろーーん!」
晴陽と帰ることはいつもの日課。
準備も終わり教室を出ようとした。
「テル、今日一緒に帰れる?」
「あー、うん。」

『あー、彩と…彼氏なんて名前だっけ。』
「彩ちゃんとテルくん一緒なんだー!いいねー。同じクラスだしもう1年だよ!?」
あーそうだ。テルとか呼ばれてた。
なんだっけ金田テル…テルの下なんだっけ。
テルひこ?テルのり?テル…。
まぁいっか、人の名前なんて。
「ところで晴陽!昨日ケーキ焼いたんだ持ってきたから味見してー!」
「まぢ!?華彩のケーキ大好き!!!」
なんて話をしながら学校を出た。
後ろに視線を感じた
彩と金田。仲いいな。
金田…。下の名前なんだろう
気になるな…