幕末の雪

「でもそれ以外にいい案はないと思うんだけど。土方さんだって示しがつかないっていつも言ってるじゃないですか」


やはり納得がいかない沖田は、どうしてもと食い下がる。


そのまま沈黙を続ける四人に、ついにはいい案を提案されなければ今夜にでも決行するとまで言い出す始末。


沖田の身勝手さには、一連の事件の犯人よりも悩まされる四人であった。


そして、初めに口を開いたのは斎藤だった。


「……その役は俺が受けよう。それでいいだろ、総司」


「……。一君なんて嫌いだ。勝手にすれば?」


そっぽを向いて部屋を出て行った沖田に、ひとまずため息を吐いた一同。


結局人を斬りたかっただけだろ。


あたりに響く沖田の苛立ちのこもった足音に、更に深いため息を吐くのだった。