「それとも、僕より適任がいるとでも言うんですか?」
「あのなぁ……」
寄り詰めてきた沖田に、土方が目線で助けを求めたのはもう一人の男だった。
寡黙そうで、雰囲気も落ち着いている。
この男は三番隊組長の斎藤一で、新撰組の中でも珍しい左利きの剣の使い手だ。
「総司。あんたはすぐに人を斬りたがる。だが、今回は敵の内情を全く知らない故、殺すわけにはいかない」
そして、かなり正直にものを言う。
相手を傷つけるかどうかではなく、場の判断で最適な物を選択するため、時に冷酷だと切り捨てられた物の同情を買った人達に非難の目を向けられる。
恨まれるのは慣れているが、新撰組の誠に従うものとして幹部や古株にはかなり信頼を置かれている。
「あのなぁ……」
寄り詰めてきた沖田に、土方が目線で助けを求めたのはもう一人の男だった。
寡黙そうで、雰囲気も落ち着いている。
この男は三番隊組長の斎藤一で、新撰組の中でも珍しい左利きの剣の使い手だ。
「総司。あんたはすぐに人を斬りたがる。だが、今回は敵の内情を全く知らない故、殺すわけにはいかない」
そして、かなり正直にものを言う。
相手を傷つけるかどうかではなく、場の判断で最適な物を選択するため、時に冷酷だと切り捨てられた物の同情を買った人達に非難の目を向けられる。
恨まれるのは慣れているが、新撰組の誠に従うものとして幹部や古株にはかなり信頼を置かれている。
