鼓動を確認するために首元に手を添えると、あまりの熱さについ手を引っ込めた。
「熱がある…生きてるけど、このままじゃ死んじゃう。急ごう」
沖田は少女を抱き上げると、そのまま蔵を出た。
藤堂は先に部屋の布団を押入れから引きずり出し、食べ物と氷嚢を準備しに勝手場へと向かった。
斎藤は土方や幹部達に報告に向かう。
「局長、副長。あの女子はかなり衰弱し切った様子で熱があり部屋へと運びました。それから…息はあるものの、蔵内の縄を使い自殺を図った模様……」
斎藤の報告に近藤は慌てて部屋を飛び出して行った。
他の面々も、驚きながら箸を止め近藤同様に部屋を出て行く。
その中でも一人、土方は悔やむように眉間に皺を寄せ足も自然と早まっていた。
(クソっ…俺の判断が違っていた…!)
あの時少女に対する対応の仕方が全く分からず、イラつきに任せて蔵に押し込んだ。
だがあれは間違いだった……。
今更なのだが、少なくとも「お前の態度がいけなかったんだ」などとは言えるはずもない。
「熱がある…生きてるけど、このままじゃ死んじゃう。急ごう」
沖田は少女を抱き上げると、そのまま蔵を出た。
藤堂は先に部屋の布団を押入れから引きずり出し、食べ物と氷嚢を準備しに勝手場へと向かった。
斎藤は土方や幹部達に報告に向かう。
「局長、副長。あの女子はかなり衰弱し切った様子で熱があり部屋へと運びました。それから…息はあるものの、蔵内の縄を使い自殺を図った模様……」
斎藤の報告に近藤は慌てて部屋を飛び出して行った。
他の面々も、驚きながら箸を止め近藤同様に部屋を出て行く。
その中でも一人、土方は悔やむように眉間に皺を寄せ足も自然と早まっていた。
(クソっ…俺の判断が違っていた…!)
あの時少女に対する対応の仕方が全く分からず、イラつきに任せて蔵に押し込んだ。
だがあれは間違いだった……。
今更なのだが、少なくとも「お前の態度がいけなかったんだ」などとは言えるはずもない。
