他の面々は三人ほどではないが、少し心配ではあった。


「…んな心配なら行ってくりゃいいだろ。死んじゃいねえだろ」


流石に強引だったかもしれないと、土方にも反省はあったため三人を止めなかった。


三人は立ち上がると急ぎ足で蔵へと向かう。


ガチャ…


扉を開けることで真っ暗な蔵へと光が入り込んだ。


驚くことに、蔵の中は外とは全く違うほど寒かった。


そして目的の少女は……蔵の中で、最悪にも近い状態で倒れていた。


首に締め付けるように巻かれた縄と、衰弱しきった体に青白い顔。そして多量の汗。


「……!」


「くそっ……!」


三人は慌てて少女に駆け寄った。


少女の近くの床には焼け焦げた跡が残っている。


傍に置いてある石で火を起こして藁(わら)を燃やしたらしい。


寒さのせいで温まろうとしたのか、物を探そうとしたのか…?


だが、火傷痕と焦げた縄の絡みついた足元を見て三人は痛切な思いになった。