まるで鈴の音の様に澄んで、凛とした声が部屋中に響いた。
殺人犯の肩書を背負うには、あまりに美しすぎる幼い少女の声。
言葉の一つにも殺気がこもっていないほど、逆に心が癒されるようだった。
しかし、声がどうであれ本物の殺人犯に違いないという事実が、全員を現実に引き戻した。
昨夜その声を一度聞いている三人は表情には見せないものの、また悲しく思った。
真っ暗な瞳を持ち、華奢で弱々しい身体で人を斬り続けて……。
血のような色の髪は、血を浴びてそんな色になったのだろうか?
人を斬り続ける事でその罪で自分を罰して欲しかったのだろうか?自分を止めて欲しかったのだろうか?
頭の中で駆け巡る感情のせいで、少女の言葉に反応が遅れてしまった。
「仮にも女だ……。幕府側の人間はまだ斬ってないから、理由次第では…わからん」
土方は三人の…特に沖田の強い思いのこもった視線を感じ、何とか殺さず済む方に言葉を選びながら言った。
殺人犯の肩書を背負うには、あまりに美しすぎる幼い少女の声。
言葉の一つにも殺気がこもっていないほど、逆に心が癒されるようだった。
しかし、声がどうであれ本物の殺人犯に違いないという事実が、全員を現実に引き戻した。
昨夜その声を一度聞いている三人は表情には見せないものの、また悲しく思った。
真っ暗な瞳を持ち、華奢で弱々しい身体で人を斬り続けて……。
血のような色の髪は、血を浴びてそんな色になったのだろうか?
人を斬り続ける事でその罪で自分を罰して欲しかったのだろうか?自分を止めて欲しかったのだろうか?
頭の中で駆け巡る感情のせいで、少女の言葉に反応が遅れてしまった。
「仮にも女だ……。幕府側の人間はまだ斬ってないから、理由次第では…わからん」
土方は三人の…特に沖田の強い思いのこもった視線を感じ、何とか殺さず済む方に言葉を選びながら言った。
