それからしばらく時は過ぎ、
あたりの木々は芽吹き始め、
春を知らせる。
とても暮らしやすい気候である。
そんな頃、一人の見習い妖精”カルマ”は
無事、卒業することができ、新生活を
スタートさせた。
この世界には毎年毎年の大イベントがある。
それは人間界の子供達へプレゼントを配
るというイベントである。
それぞれ妖精達はそのイベントのために
何日も前から準備をし、備えるのである。
それに、ただプレゼントを届けるだけで
はない。
速さ、正確さ、そして、
プレゼントの質を競うのである。
大じじ様企画のこのイベントは
妖精達で競われれる。
世はこのイベントを
「クリスマス」
と呼んだ。
