ガラガラ…
教室にじじ様が入ってくる。
僕たちの歴史の先生アーミィ教授である。
今日も子守唄のような先生の声が教授に響き渡る。
「えー、このね、僕たちの世界はね、お
おじじ様、じじ様、妖精、そして君たち
見習い妖精と身分が振り分けられていて
ね、そのおおじじ様に当たる人はどう決
められるのかね。
それは優秀な成績を残した勇ましき人が
選ばれるのね。」
あーまたこの独特な話方が始まった。
「今現在のおおじじ様は24代目。
そう、このおおじじ様制度はね
遥か昔から続いているのね…」
ここまでは聞いた記憶がある。
そのあとは…知らん。
アカデミー卒業にはもちろん
卒業試験がある。
が、
落ちた、なんて話はちっとも聞いた事がない。
だからまあ、いけるんじゃないかと余裕
を踏んでいる。
と、今日ものどかな1日が過ぎていく。
