***ー浩人sideー
「真琴様‼︎」
と、遠くで彼女の名前を必死に呼ぶ声が聞こえて血の気が引いた。
片付けを放ってそちらに駆け付け、倒れている真琴が目に入った。
「何があった⁉︎」
その体を起こしながら、横で慌てているフットマンに聞く。
ぐったりとしている様子に不安が募る。
「間違ってお酒を飲まれてしまいました…」
「……」
酒か…と息をつく。
よかった…。いや、よくはないけど。
「ありがとう。片付けは頼むよ」
「はいっ」
真琴を抱き上げて、それだけ言って屋内へ向かった。
少し顔が赤い。
どうやらお酒は強くなさそうだ。
ベットに寝かせた顔を覗き込んで、赤く染まった頬に口付けを落とした。

