Please be absorbed in me




***


「お、おかえり」



午後の部活を終えて家に帰ると、お兄ちゃんが出迎えた。

その手には電球がいくつかある。



「何してるの?」

「今、交換してきたんだよ」



電球を私の方に見せられて、さらに首をひねる。



「お兄ちゃんがやったの?」

「当たり前だろ」



どうやって浩人さんの許しをもらったんだろう…。

危険だからやめてください、とか言われただろうな。


でも、お兄ちゃんのことだ。

変わらずに、押し切ったんだろう。



「女の子がやるんじゃ、届かないだろ?」

「私でも届くと思うけど」

「本当か?」



言いながら、お兄ちゃんが自分と私の身長差を確認する。



「んー、やっぱり届かないんじゃね?」

「ギリセーフだよ」

「はは、小さい小さい」



頭をぽん、とされる。完全に子ども扱い。

女子の中では低くない方だ。

頑張れば届くと思う。



「あれ、お前縮んだ?」

「嘘、まだ伸びる予定なのに」


「真琴様?あ、帰っていらした……」



声に、私とお兄ちゃんは同時にそちらに目を向ける。



「浩人さん、ただいま帰りました」



笑いかけるけれど、浩人さんは何故か固まっている。

私たちを見たまま、少し驚いているようにみえる。