「ね、そうでしょ?」
「なんで分かるかな…」
「で?何があったの?」
興味津々といった表情を隠さずに、圭ちゃんは肘で私をつつく。
「うーん…」
どう言えばいいいのか…。
「予想外なことが起きてる」
「なにそれ、詳しく説明しなさいよ」
「…勘違いかもしれないからやめとく」
「えー、つまんなーい」
圭ちゃんは口を尖らせる。
そんなことを言われても知らないけど。
どうにも、浩人さんがお兄ちゃんに妬きもちとかピンとこない。
たぶん、私の恥ずかしい思い込みだ。
そう結論づけて、隣の圭ちゃんを苦笑いで見る。
「もう、私の思い込みだから忘れて」
「つまんなーい」
子供か。
まだ不満そうな顔をする圭ちゃんに、そう思った。

