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「おかえり、真琴。久しぶりだな」
部活が終わって慌てて帰ると、お兄ちゃんが玄関で私を出迎えた。
「お兄ちゃん!おかえりなさい」
「ただいま、学校はどうだ?」
「ん?楽しいよ。お兄ちゃんはどう?仕事、大変?」
「まぁ…。でも俺も楽しいよ。やり甲斐があって」
久しぶりに会う兄の姿に、自分のテンションが上がっていると分かる。
久しぶりにあった兄は、髪型とか細かい部分は変わっていた。
前にあったときよりも、ずっと大人になった気がする。
「おかえりなさいませ、真琴様」
「あ、浩人さん。ただいま帰りました」
「夕食の準備ができております」
「先に着替えてきますね」
「かしこまりました」
頷いた浩人さん。
私はお兄ちゃんに向き直る。
「お兄ちゃんはもうご飯食べた?」
「いや、今から食べる」
「じゃあ久しぶりに一緒に食べられるね。急いで着替えてくる!」
「おー、待っててやるからゆっくり着替えてこい」
笑いながら言うお兄ちゃんに見送られて、私は自分の部屋に急いだ。

