*** ー後日談ー
「で?どうなった?」
興味津々、面白がるような表情で、圭ちゃんが顔を近づけてくる。
「どうもなにも…」
言うの?全部。
「……恥ずかしくて言えない」
「言えない所までいったの⁉︎」
「そうじゃないっ」
大きな声を出す圭ちゃんの口を慌てて塞ぐ。
ここは部室で、他の女子部員がチラチラと目線を送っている。
詮索されたくないから、あまり聞かれたくない。
黙ってて、と目線で訴えると圭ちゃんはコクコクと頷いた。
「照れなくてもいいじゃない」
「本当にそうじゃなくて…」
ニヤニヤ笑う圭ちゃんをジト目で見る。
考えてみればそもそも、そういうことは人に話すものじゃない。
ということに気づいたのは昨日だ。
「まぁ、うまくいってるんでしょ?」
「そうだね、特に問題はないよ」
「じゃあ良いんじゃない」
圭ちゃんなりに心配してくれてるのかな。
「向こうがどれくらい待てるのかは見ものだね」
…いや、面白がってるのかも。
楽しそうに黒い笑みを浮かべる圭ちゃんに、私は苦笑いを浮かべた。

