顔を埋めたままの私の腰に、不意に浩人さんの腕が回る。
ぐっと引き寄せられて、体が浮いて、驚いた次の瞬間には背中にベッドのマットレスがあった。
あれ、なんで寝転がってるんだろう…。
顔の横に手をついた浩人さんが、上から見下ろしている。
神妙な顔つきで、目の奥にゆらりと熱が見える。
「あの、」
「何されてもいいんだよね」
頬をするり、と撫でられる。
「そう、ですけど…」
「ならいいよね」
いいって、何が。
口に出そうとしたけど、浩人さんの顔が近づいてきて言葉を飲み込んだ。
ベッドが音を立てて、衣擦れの音が響く。
「あの、でも…っ」
言葉の先は、口を塞がれてしまって言えなかった。
少し強引に重ねられた唇に、息がつまる。
肩を押してみるけど、大した力は入らない。
細かく繰り返されるバードキスの合間に視線が交わる。
細められた切れ長の瞳に見つめられて、どうしようもなく胸が締め付けられた。
「真琴…」
かすれた声が、私の名前を呼ぶ。
あぁ、苦しい。
好きで、愛しくて、もっと近付きたい。
「浩人さん…」
見上げて、じっと見つめて、浩人さんの背に腕を伸ばす。
この先に進めば、もっと近くに感じられるのかな。
そう思って、浩人さんを見つめた。

