というより本音は、言ってどんな反応されるのか、想像つかない。
想像つかなくて、こわい。
付き合ってるって、どこまで頼っていいんだろう。
どこまで自分のことを話せばいいんだろう。
あまりに自分をオープンにして、寄りかかってしまうのは良くない。
頼って、寄りかかって、執着してしまうなんてダメ。
そうならないために守るべきテリトリーは、どこからどこまでなんだろう。
どうしたら、そうならないだろう。
あまりに甘えてしまったら、浩人さんなしでは身動きとれなくなりそうで。
そんな自分になるのが怖くて。
浩人さんに寄りかかってしまうのが、怖い。
コンコン、とノックの音が響いた。
誰だろう。この時間で来る可能性があるのは…
「失礼します」
頭に浮かんだ人物と扉を開けた人物は見事に一致した。
浩人さんは扉を閉じて、まっすぐに私の元へ歩いてくる。
なんで。
用事なんてない、はず。
なのに、なんで部屋に来るの。
なんで今なの。
「どうしたの、真琴」
椅子に座った私の前にしゃがみ、浩人さんが私を見上げる。
「自分のテリトリーに入られた子犬みたいな顔してる」
「そんな顔、してません…」
浩人さんの言葉は、見事に的中している。
どうして、と聞きたくなるほど的確。

