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結局、浩人さんの真意は聞かないまま、散歩を終えて家の中へと戻った。
「そういえば、昨日のドレスが届いていますよ」
私の部屋まで戻ってきて、ドアを閉めた浩人さんが思い出したようにそう言った。
「…え、もう?」
昨日、高級店で決めさせられたパーティードレスは家まで配達してくれることになっていた。
予想していたよりも早い到着には驚かされるけれど、届いたところで着るつもりはない。
「お召しになられますか?」
「遠慮します」
「そうおっしゃらずに」
にこ、と笑顔を浮かべる浩人さんに私は苦笑いを返した。
「遠慮します…」
「私が見たいのです」
「…昨日、着ました」
「いけませんか?」
(なんで、そんなに食い下がるの…)
私は悪くないはずなのに胸が痛むから、イケメンがそんな残念そうな顔をしないでほしい。

