Please be absorbed in me



***


「なっ……」


お風呂に入ろうと脱衣所で上の服を脱いだ私の目に、あらぬ光景が飛び込んできた。

鏡に映った自分の首、ギリギリ服で隠れる位置に赤い鬱血痕。

いわゆるキスマーク。



『真琴は俺の』



あの時だ。首にキスされたあの時の浩人さんの言葉が呼び起こされた。

顔に熱が集まる。

あの言葉が、浩人さんの声でリプレイされる。

私は浩人さんのだ。

分かってるし、そう言ってもらえるのは嬉しい。

同じ気持ちを返したい。

とはいえ、「浩人さんは私の」というのは何か違う気がする。

なんだろう、浩人さんは…私にとってどういう言葉で表せるのだろう。



鏡にうつる自分の首元に、浩人さんがつけた印。

それを愛おしいと思うこの気持ちを、なんと表したらいいのだろう。