「危険だって、分かる?」
横からの言葉に、また首を振る。
すると、浩人さんが動く気配がして意識をそちらに向けた。
こちらに伸びてきた手が、少し強引に私を引き寄せる。
それに驚いた時には、後頭部を支えられて唇が重なっていた。
急なことに呆然とする私から少しだけ顔を離して、浩人さんが瞳をのぞき込んでくる。
「相手にその気があれば、こういうこともできるんだよ」
「…部長はそんなこと」
「しないって確証はないよ」
どう考えてみても、それはない。
でも浩人さんが言いたいのは、そういうことではないらしい。
「ほら、抵抗しないと」
「っ…」
いいながら、浩人さんがまたキスをする。
大人なキスに翻弄されながらも、なんとか浩人さんの体を押し返した。
「そんなんじゃ抵抗って言わないよ」
小さく笑った浩人さんが、首の後ろに手を添えて私を抱き寄せる。
手で髪をかきあげられて、首筋に浩人さんの唇が触れる。
びく、と跳ねた私の体に、浩人さんは満足そうに笑った。
「真琴は俺の」

