Please be absorbed in me




***

「ただいま帰りました」

「おかえりなさいませ、真琴様」


玄関をくぐると、いつものように浩人さんが迎えてくれる。

浩人さんは私の荷物を見て嬉しそうに笑った。




「入賞、おめでとうございます」

「ありがとうございます」



部員や顧問、みんなにたくさん言われた言葉。

今日だけで言われすぎて、気恥ずかしくなる。

“おめでとう”と言われるのは嬉しいけど、少し苦手かもしれない。




「今日はお祝いですね」

「そんな大げさな…」




そこまでの何かは完全に予想外で、慌てて首を振る。

お祝いとか、そんなすごいことじゃないから必要ない。




「とりあえず、シャワー浴びてきます」

「はい、かしこまりました」



頷いた浩人さんに、私は自分の部屋へと向かった。