「それにしても、お酒弱いんだね」
ベットに腰掛けながら、浩人さんは話の方向を変える。
それにほっと息をついた。
「間違えてお酒飲んじゃったんですね…」
「気付かなかった?」
「あー…」
勢いで飲んだから、そんなこと気にもしなかったな…。
「30分くらい寝てたけど、体調はどう?」
「少し頭が痛い…です」
「そう…後で薬飲もうか。とりあえず、はい。水飲んで」
水の入ったグラスを受け取って、一口飲む。
「成人しても、俺の前以外でお酒飲んじゃダメだからね」
「…なんでですか?」
「覚えてないの?」
「……えっ、あの、あれは酔ってたからとかじゃなくて、浩人さんがしたから…嫌とかではないですけど…」
また顔の熱がぶり返す。
でも、あのキスが酔ってたからとか、思われるのは嫌で。
酔ってキス魔とか思われたら嫌だし。
「そうじゃなくて…あれ。そこは記憶ない?」
「そこってどこですか…」
「起きてすぐのこと」
「え?私が起きてすぐ浩人さんが…キス、したじゃないですか」
「え?」
「えっ?」
きょとん、とした浩人さんに不安がよぎる。
私、何かしたの?

