Please be absorbed in me



***


「いっ…」


目が覚めて、直後に襲った頭痛に思わず声が漏れた。

がんがんと痛む頭を押さえながら起きて、自分の部屋にいることを認識した。



「あれ…」


自分の部屋?

何をしてたんだっけ…



「……あ」



思い出した。

どうしよう。今すぐに家出したいかもしれない。

浩人さんと顔を合わせるなんて無理だ。

恥ずかしくて無理。



「あ、お目覚めになられましたか」



横から聞こえてきた声に、反射的に布団を頭までかぶった。


無理。今浩人さんと顔合わせるとか無理。



「真琴様?」



浩人さんの口調が仕事モードで、少しほっとした。


いや、でもやらかしたことはやらかしてしまった。

からかってくるに違いない。



「気分はどうですか?」

「…大丈夫です」



布団越しに、浩人さんの体温が伝わってくる。

頭に置かれた手が、優しく撫でる。