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「いっ…」
目が覚めて、直後に襲った頭痛に思わず声が漏れた。
がんがんと痛む頭を押さえながら起きて、自分の部屋にいることを認識した。
「あれ…」
自分の部屋?
何をしてたんだっけ…
「……あ」
思い出した。
どうしよう。今すぐに家出したいかもしれない。
浩人さんと顔を合わせるなんて無理だ。
恥ずかしくて無理。
「あ、お目覚めになられましたか」
横から聞こえてきた声に、反射的に布団を頭までかぶった。
無理。今浩人さんと顔合わせるとか無理。
「真琴様?」
浩人さんの口調が仕事モードで、少しほっとした。
いや、でもやらかしたことはやらかしてしまった。
からかってくるに違いない。
「気分はどうですか?」
「…大丈夫です」
布団越しに、浩人さんの体温が伝わってくる。
頭に置かれた手が、優しく撫でる。

