Please be absorbed in me



***ー真琴sideー


ぼんやりとした視界と頭で、状況を理解するのが追いつかない。


合わせられた唇は、ギリギリ想定内。

入れられた舌は予想の範疇を超えていた。


身をひねってみても、逃げるのを許さないというように添えられた手が力強くて。

なだめるように背中を撫でられて、止める気がないんだ、と悟った。


薄く開いた目から入ってきたのは、細めた目に熱を込めている浩人さん。

ゆらゆらと揺れる視界で、浩人さんの瞳だけがはっきりと私を射抜く。


ようやく離れて、息が乱れた。

声を殺して、息を吸う方法が分からない。

支えを失って、浩人さんの胸に寄りかかった。

息苦しいし、顔が熱い。



「ワインか…」



そんな呟きが聞こえて、頭を撫でられる。


なんなの、突然…。

お酒を確かめるため?


あぁ、でも、嫌じゃなかった。

恥ずかしくて仕方ないけど、私だって浩人さんに触れたい願望はあるし。



「真琴?大丈夫?」



やわらかい声が、すぐ近くで鼓膜を揺さぶる。

それが心地よくて、目を閉じて体の力を抜く。



「真琴?」

「もっと…」



もっとこうしてたい…。



「ん?」



寄りかかって浩人さんの体温に包まれているのが、心地いい。