「んー…」
しばらくして、小さく声が聞こえてくる。
「真琴?起きた?」
もぞもぞとする彼女に近づいてみると、その顔がこちらに向く。
「体調はどう?頭とか痛くない?」
ぼんやりと俺を見上げる彼女に問う。
お酒のせいか、潤んだ瞳が見つめている。
「浩人さんだ〜…」
真琴は、ふにゃりと笑ってそう呟いた。
「……」
それは、反則…なんだけど。
「浩人さーん」
にこにこ、かわいらしく笑っている。
両手をこちらに向けて伸ばして、だ。
酔ってるな…。
伸ばされた手を引き寄せて、その体を抱き起こす。
「頭とか痛くない?」
「んー、大丈夫」
いつもよりゆっくりとした話し方で、堅い口調じゃない。
それが嬉しくて、思わず表情が緩んだ。
「なに笑ってるんですかー」
少し不機嫌そうな声で言って、服の裾を引っ張られた。
自分もベットに腰掛けて、その顔を引き寄せる。
「いや、かわいいなって思ってね」
これ、戻った時に記憶あるかな…。
そんなことを思いながら、その額にキスを落とした。

