入学式から3年
ついに今日は卒業式
学校の玄関、階段、廊下…歩く度に思い出すこの日々…
懐かしいような気持ちにもなる
廊下を渡ると他のクラスの甲高い声が響いている
別のクラスでは別れたくないとか、離れたくないとかで泣いている子が当たり前のようにちらほらいる
けれど、私達のクラスは少しだけ違った
もちろん、離れたくない寂しさで泣いたり思い出を語る子もいた
ただ、このクラスは私が来ることによって一気に変わる
「あ、桜じゃん!」
「おっはぁ~!いよいよ卒業式だね!」
いつものように近くに駆け寄る椿と葵
「おはよ」
いつものように軽く話し、席に着く
平凡な日常が今、ここにある
これはどれだけ幸せな事だろう
この光景はあの《地獄の日々》と戦ってきた時には絶対になかった光景だ
あの時、このクラスは戦争だった
その戦争で守るべきものは自分
それがすべてだった
だが、あの事件に関わってしまったのは紛れもなく私である
嫌でも関わってしまったあの事件
この事件を聞いたとき、他の人はどう思うのだろう
軽蔑か同情か?
それは私には分からない
ついに今日は卒業式
学校の玄関、階段、廊下…歩く度に思い出すこの日々…
懐かしいような気持ちにもなる
廊下を渡ると他のクラスの甲高い声が響いている
別のクラスでは別れたくないとか、離れたくないとかで泣いている子が当たり前のようにちらほらいる
けれど、私達のクラスは少しだけ違った
もちろん、離れたくない寂しさで泣いたり思い出を語る子もいた
ただ、このクラスは私が来ることによって一気に変わる
「あ、桜じゃん!」
「おっはぁ~!いよいよ卒業式だね!」
いつものように近くに駆け寄る椿と葵
「おはよ」
いつものように軽く話し、席に着く
平凡な日常が今、ここにある
これはどれだけ幸せな事だろう
この光景はあの《地獄の日々》と戦ってきた時には絶対になかった光景だ
あの時、このクラスは戦争だった
その戦争で守るべきものは自分
それがすべてだった
だが、あの事件に関わってしまったのは紛れもなく私である
嫌でも関わってしまったあの事件
この事件を聞いたとき、他の人はどう思うのだろう
軽蔑か同情か?
それは私には分からない