優花は玄関に行くと今度はすこし残念そうなため息をついた。
「はあ・・・やっぱりまだ研究とかそうゆうふうなことはさせてくれないか。」
ほうきをはきながらつぶやいた。
「でも・・・」
ジョイ博士はあんなに凄い人なのになんでこんな田舎の小さな研究所にいるのかな・・・
(まあ、それは私も同じなんだけどね。)

その後動物のエサやりや片付けなど色々あって夜になった。
「今日はありがとうございました!」
「いや、お礼を言うのはこっちだよ。今日はいろいろありがとう。今までは全部1人でやっていたからね。流石に体に響いてたから、ありがとう。」
「それじゃあ明日もまた来ます。」
優花が帰ろうとしたが立ち止まって、
「あの、博士はどうしてここに・・・」
「ん?どうしたの?」
「・・・いえ、なんでもないです。」
追及するのはやめよう。博士だって私が学校に言ってないことを聞かないでいてくれているから。
「博士、また明日。」
「ああ、バイバイ」
そう言って研究所を出た。


アパートに帰ると明日の予定を確認した。
(明日もクローバーに会える♪)
そう思って明日を楽しみにしていた。
優花はまだ博士に対する気持ちには気づいていなかった。