「櫻ちゃ・・・そんなことを・・・?」


椿のお母さんはやっとの声を漏らしながらだが、やはりお上品に手を口に添えながら目を見開いていた。
そんなに驚くことなのだろうか・・・?


「つばっ・・・。」


椿はお母さんのように声を漏らすこともなくただ、ただ、呆然としていた。


「・・・あっ!!ごっ、ごめんなさいね~!!こんないきなりね~!!でも、今日はちょっと帰ってもらっていいかな・・・。」

「え・・・あ・・・ああ・・・。」


そんな悲しい笑顔で頼まれたら何も言えないじゃあないか・・・。