「・・・・・・でか・・・。」

「俺ん家~♥」


・・・というか、


「アンタはばかかぁっ!!」

「は?」

「なんで女装を完全にやめてんだぁ!!視線の原因はお前か~~~!!」

「は?」


突っ込む所そこしかないだろぉ!!こんなイケメンが居たら誰でも見るべや!!


「どう、学校に説明するつもりだぁっ!?」

「いや、学校だけ男として生きるってことに・・・。」


そこじゃないだろぅ!!


「前の女のお前はどうするんだ!!」

「それは、転校したってことに・・・。」


今分かった・・・。コイツは本物の馬鹿だ。本物の!!


「ちょっと待ってて~。」

「え、あ、うん。」


数分後・・・。


「お待たせ~。」

「あ!!戻しもぎゃっ・・・。」


日向が手で私の口を焦った顔でふさいだ。


「しーー!!声がでかい・・・!!家の前だから・・・!!」

「・・・ふぉみぇん(ごめん)・・・。」


よし、と言ったかのような顔で家の扉にトタトタと歩いていく日向。
私も帰ろう・・・と思った時、


「おーい!!何してるのよーー。速く来てよぉ~!!」

「はい!?」